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桜・・・
ポルコです。
伊香保は今、桜が満開です。
でも今年の桜は何か寂しいですよね・・・。
もちろんその理由は「コロナ」によるものだと・・・。
今は「好きな人(大切な人)」だからこそ「会わない」事の方が大切、そんなフェイスブックの投稿をみました。
確かにそうですよね。
愛しているから、大切だから「こそ」今は「会わない」という選択肢が必要なんだと!
大切な人を守りたい!大切にしたい!
そう思ったら、やるべき事は一つ「STAY HOME」です。
桜は必ず来年も咲いてくれます。
大切な人と「来年」を迎えらえるように今は我慢の時です。
今回はそんな「儚さ(はかなさ)」と「大輪の花」について思う事を・・・。
実母の葬儀の時に説法でこんな事を言われました。
「桜の花は美しいですよね、でも人生80年だとしたら80回しか見ることができない」
「その80回のうち、綺麗だ!と思えるようになってからは何回なんでしょう?」
「小学生低学年でも数えられる程「しか」ないんです。」
「ならば後悔をしない為にも、懸命に生きなくてはいけない!」と言われました。
単純かもしれません、でも自分は実の母の死を通してこの言葉の重みに気が付いたのが事実です。
そして桜を見ると、やはり母を思い出すマザコン(笑)でもあります。
母は花が大好きな人で、特に桜が大好きでした。
なぜ?花が好きなのか?
そんな事を聞いた事があります。
「桜でも、アジサイでも、ヒマワリでも、コスモスでも、なんだって花ならいいんだよ」
「一年間、暑さ、寒さ、雨、風に、耐えて、耐えて、やっと花を咲かせる」
「数日かもしれないけど、人を惹き付ける事が出来る、それだけで十分」
今になって気が付く「母の教え」だったんだと。
「生きてれば辛い事の方が多い、ちょっとだけでも「幸せ」だと思えたらそれで充分。」
そんな不器用な母の考え方だったのかもしれません。
仕事もプライベートもそうだと・・・。
「自分が!」「自分が!」と思っていたら、上手くいくわけがない。
上にも書いたように「今、会いたい」は誰の為?
間違いなく自分の為(欲の為)ですよね?本当に「大切な人」なら相手の事を考え「将来を考える事が優先」だと・・・。
そして「仕事」です。
自分は、高卒で設計事務所に入社しました。
その初仕事が「出来ている確認申請書類を役所に受付してもらう」ことでした。
「出来ている書類を受付してもらう「だけ」の簡単な仕事」
が、甘かった・・・。
わざと書類は不備だらけ、図面は未記載ばかり・・・
「2項道路だけど狭隘協議が済んでないけど?」
「横浜は道路斜線の開始位置が違うけど?」
「浄化槽だけど認定図面は?」
etc・・・・。
「もうこんな仕事辞めたい」
そう思った初出社の日でした。
今では「パワハラ」「ブラック」で済まされてしまう事かもしれませんが「設計業」とは?
を教える為に、その設計事務所では当たり前のようにやっていました。
「建てられる法的根拠の知識がない人間は「設計」ではない!デザインの前に法律を覚えろ!」と・・・。
今、思い出すだけでもブラックですね!
でもその「経験があるから今がある」それは自信持って言えます。
図面を書けば「これどうやって納まる?」「施工出来ないだろ?」「そもそも格好が悪い!」
ここに書けないような言葉のオンパレード・・・。
「設計」を生業にするのは「覚悟」が必要だと。身をもって教えこまれました。
辞めたい!辞めたい!辞めたい!
と当時は「自分が!」の考えだけでした。
でも「設計」という仕事は「自分の為ではなく」「人の建物を造る為のもの」それを理解した時に考え方がかわりました。
そして今・・・・。
同じです!
今でも、毎日のように悩んで、悔しくて、どうにもならない事ばかりです。
むしろ、若い時より悩みは大きい・・・。
「大輪の花」そんな花は咲かないよ!
と自暴自棄になる事の方が多いです。
でも、あるんです・・・。
その苦労が覆る時が・・・。
引き渡しの時の「アナタに頼んでよかった」
そんな一言で全てが解決してしまうんです。
「自分が!」を捨てて、懸命に向き合った時に必ず「咲く花」です。
364日が努力の日で1日だけ「咲く花」です。
自分はそれが嬉しくてこの仕事をしている「バカ」です。
きっと、そんなバカはいないですよね!
と、今回はコロナのせいでいつもの雰囲気とも違うし、文章も長いですね。
なんとなく、言いたい事を感じていただければ幸いです。
コロナなんかに負けるな!!