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STAFF BLOG

黒い外壁はアツいのか!?

2019-08-25
こんにちは、設計のニシムラです。
 
8月も終わりに近づき、外気温も少しずつ下がっているようですが、まだまだ暑い日が続きますので、水分補給などはしっかりしないといけないですね。
 
 
さて、フェイスブックにも載せたのですが、温度計測の実験をしてみました。
 
お家を建てる際に、外観のイメージってとても大事ですよね。
その中でも色は迷う方も多いのではないでしょうか。
黒でかっこいいイメージにしたい!と思う方もいらっしゃいますよね。
でも、「黒の外壁って熱く(暑く)ならないですか…?」と言われることがあります。
 
では実際どうでしょうか?
 
当社のモデルハウスの外壁は黒なのですが、この猛烈な日射で壁表面がどのくらいの温度になっているか測ってみました。
 
時刻は15時頃です。
夏のこの時間は南面よりも西面の方が日射は強くなります。
 
まず南面を計測してみると…、44.9℃
十分熱いですね。
それでは西面は…、58.4℃
更に熱いです。
試しに西面の壁に散水をしてみると、なんと33.9℃まで下がりました。
よく庭先や道路面にする打ち水はかなり効果があるということになりますね。
(暑いのですぐ乾いてしまいますが…)
 
この時の外気温は35℃程度だったと思うので、やはり黒の外壁は熱を吸収して表面はかなり熱くなってしまいます。
ちなみにこれは塗り壁ですが、金属系の外壁であれば表面はもっと熱くなると思います。
 
 
 
そうなると室内も暑くなってしまうのでしょうか?
 
同じ壁面を室内から測ると…、なんと25.9℃!
ちなみに、散水前と散水後でも室内を測ってみましたが、差はありませんでした。
外壁表面があれだけ熱くても、室内への影響はこの程度なのです。
 
それはどうしてか?
答えは簡単、壁の中でしっかり断熱がされているからです。
当社のモデルハウスはUA値0.28でかなりの高断熱…、ちゃんと性能を発揮しています。
 
しかし、これが性能の低い断熱だったら…、考えただけで恐ろしいですね。
クーラーでガンガンに冷やすはめになり、電気代も上がってしまいます。
 
家の性能は快適さや電気代、健康など様々なところに影響してくるのです。
 
少し話が大きくなってしまいましたが、
結論とすると、「黒い外壁でもしっかりと断熱をすれば室内は大丈夫!」
もちろん実際は壁だけでなくサッシやその他の部分、つまり全体の断熱をしっかりとしないと家全体の快適は得られません。
 
本当は全く同じ条件で白の外壁も計測したかったのですが、モデルハウスはオール黒のため、計測できず…。
 
外壁を黒にしたいけど室内まで暑くなるのが不安という方は、ぜひ断熱を重視してお家づくりを考えてみるといいと思います!