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STAFF BLOG

土地と日当たりの話

2022-03-29
こんにちは、ニシムラです。
今年に入り、足利市での完成見学会、高崎市での構造見学会、前橋市での完成見学会、とイベントが続きました。
断熱性能や気密性を重視しているというお客様のご来場はもちろん多いのですが、その次に日射を気になさる方が非常に増えているという印象を受けました。
特に土地を購入する方。ちゃんと日が当たるかどうか、そこをしっかり確かめてから買いたいと話すお客様が何名もいらっしゃいました。
大事なことですよね。
夏は日差しをカットし、冬はきちんと入れる…。そのために設計の中で庇や窓のレイアウトを行っていると、ブログでも何度か書いたのですが、そもそも土地自体に全く日が入らないとすると大問題です。
 
これは以前開催した間取りセミナーの資料です。
突然ですが、この土地…どうでしょうか?
不動産屋の情報では日当たり良好!とのことですが、実際に現地へ行ってみるとこんな雰囲気です。
(北側から見ています)
目の前に二階建ての家がありますね。これを見に行ったのが夏だったとしましょう。
影はこんな感じです。
家はあるけど、日は当たってるし、大丈夫。不動産屋の営業マンが隣で「日当たり良好ですね~!前に家があっても広いので大丈夫ですよ!」なんて言っていたら、本当にそうだと思ってしまいませんか?
 
それでは、冬はどうでしょうか?
こちらです。
夏に比べてかなり影が伸びてきています。ほぼ半分は日影になってしまっています。
そう、夏と冬ではこんなにも日陰の面積が違うのです。
知らずにこの土地を買い、日射を何も考えない工務店が家を建てたら…と思うと怖いですし、勿体ないですよね。
 
土地を買う際は工務店と一緒に探した方がよいと、私はよく言うのですが、これがその理由の一つです。
この土地はちゃんとしっかり日が当たるか、希望の家を建てることができるか、工務店に意見を求めながら決めるのがよいと思います。
もちろんそれ以外にも、水道や造成などで予想外の金額がかかることがありますので、不動産屋だけでなく建築側の人間に見てもらうことは大切です。
 
 
しかしながら…
まるでこの土地が悪いかのような流れにしてしまいましたが、この土地自体が失敗なわけではありません。
この冬の日射状況をふまえて、どう家を配置するかで、実はこの土地でも日当たりのよい家は建てることができます。
つまり、きちんとそこまで考えてくれる工務店を選ぶ必要があります。
この土地も、どんな配置で建てるかによって日当たりが大きく変わってくるのです。


これ以上はどんどんセミナーのネタバレになっていってしまうので、今回はこの辺で…(笑)
セミナーもバージョンアップしてまた開催したいと思っています。
 
今日のまとめ
「土地選びは、日射検討をしてくれる工務店に相談しよう」