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STAFF BLOG

クール暖のお掃除について

2021-12-28
こんにちは、ニシムラです。
早いもので、気づけば年末。もう今年も残り僅かですね。
年末ということで大掃除をしている方も多いのではないでしょうか。
 
エアコンのフィルター掃除も年末に行う方が多いでよね。
そこで今回は弊社で採用している「ふく射式冷暖房」のクール暖のメンテナンスとお掃除方法について、お話していこうと思います。

まずクール暖についての簡単な説明を。
クール暖は、「ふく射」効果を利用した冷暖房器具で、空気を媒体としません。
風が発生しないので、ホコリや花粉が舞うことがなく、肌の乾燥も防げます。
無風、無臭、無音の冷暖房器具なのです。
本当に簡単に原理を説明すると、この筒のようなパネルの中に液体が流れていて、その液体を冷やしたり温めたりすることで、そこから放射される熱の移動で暖かさや涼しさを作り出しています。
 
それではお掃除の話へ。
これがモデルハウスについているクール暖です。
まず日々のメンテナンスですが、正直ほとんど必要ありません。
たまに表面のパネルを拭く程度で問題ないです。パネル自体にはホコリもあまり溜まりませんので。
定期的なお掃除としては、冷房の使い始めと、冷房の終わり頃に、一番下についているパン(受け皿)を綺麗にするのが良いと思います。
これは何のために付いているかというと、冷房時は冷たい液体を流すので、表面が結露し、その結露水がパネルから流れて落ちるため、パンで受け止めて排水しています。
夏場に冷えたコップの表面が結露して、水が垂れてテーブルを濡らすのと同じです。
床が濡れてしまわないように、きちんと水を集めて外へ流しています。
さきほど掃除のタイミングは冷房の使い始めと終わり頃と言いましたが、まず冷房を使い始めの頃はパンが汚れやすい一回目のタイミングです。
これは何故かと言うと、パネルについていた微量のホコリなどが結露した水で流され、パンに溜まるからです。
しかし、そもそもホコリがつきにくいパネルなので、普段から少しでも掃除をしていれば大した汚れではないかもしれません。
そして次のタイミングである冷房の終わり頃。つまり秋になる頃ですね。
夏の間は冷房で結露した水が常にパンに垂れているので、部分的に黒カビや汚れが発生します。
これを落とさず放置すると、そのまま冬に突入して汚れなどが乾いてしまい、落としにくくなってしまうのです。
 
そして私は今年モデルハウスのクール暖の掃除を忘れてしまった……(;;)
 
こんなことに…!
想像以上に汚れが溜まっている…。
ではこれをどう掃除するかというと、まずパンを取り外します。
引っ掛けてハメてあるだけなので、手で簡単に外せます。
 
そしてこれを洗います。簡単に洗いましたが、まだ薄く汚れていますね。
ちなみに、今まで一番汚いです。おそらく、使い始めて年数が経ってくると段々こうなってくるのかもしれません。去年まではこの時点で綺麗になっていたので。
 
こうなったら、これです。カビキラー!
どんどん吹きかけていきます。
 
ちなみに、メーカーさんに聞いたらパネルもカビキラーでお掃除していいとのことだったので、パネルの汚れも私はいつもカビキラーを使っています。
そして放置して洗い流すと…。
ほとんど綺麗になりました!
パンを装着したままカビキラーを吹きかけ、水を流すのでも問題ありません。
私も普段はそうしていて、大掃除の時だけ取り外しています。
 
お手入れはほぼこれだけ。
エアコンのフィルター掃除より簡単で楽です。
そして何よりいいのが、エアコンと違って汚れが見えるという点です。
エアコンだと汚れが見えないまま、その汚れを通して空気が流れてくるのでちょっと怖いですよね。
クール暖は見える部分でのお掃除のみなので、単純明快です。
液体を流している装置の方では空気圧のチェックなどがありますが、そちらは我々業者が行うので、お施主様はパネルのお手入れだけでOKです。
 
私はこんな風に掃除しているのですが、お施主様にお話を伺うと、全然汚れがつかないと言われたこともあります。
人が常に住んでいる環境と、そうでないモデルハウスでは違いがあるのかもしれないです。
 
クール暖を採用して年数も経ってきたので、その辺のデータも今後取っていきたいと思います。
それでは皆様、一年の汚れを落としてよい年をお迎えください。