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STAFF BLOG

ものづくりの楽しさと大切さ

2021-04-25

こんにちは、ニシムラです。

先日、太田市の現場が上棟しました。いろいろな意味で作り甲斐のある現場になっているので、大工さん…よろしくお願いします…!

今回は断熱材をさらに厚くし、UA値は0.23…!

土台敷きは私も手伝いに行ったのですが、筋肉痛で次の日動けませんでした(笑)

図面はあくまで紙上なので線を引くだけなら簡単にできてしまうけど、その線になっているものを実際に作るのは大変なことなんですよね。ここの部分、現場で実際に施工するとやはり大変だな…それならこう改善したらどうだろう、と設計サイドで出来ることを考えてみたり。線や言葉で書いていることを、実際にやるとどうなるのか。現場は一番勉強になる場所ですね。

建て方の様子です。



さて、今回はちょっと違う視点からものづくりについて考えた話をします。

趣味が何かと聞かれると明確なものがなくて困るのですが、ここ数年はゲームにハマっています。最近は人気タイトルの新作が発売したので、例に漏れず私もモンスターをハントしているのですが、今日は別のゲームでぜひ伝えたい話を。

好きなゲームはいくつもあるのですが、不思議なことに「面白い」「好み」「人に薦めたい」と思うゲームはそれぞれ違います。

 

その中でも人に薦めたいと思った作品が、ドラゴンクエストビルダーズ2です。

 

これが何なのかというと、ドラクエの建築ゲームです。結局建築の話ですが(笑)

建築ゲームの有名どころといえば、マイクラことマインクラフトかと思います。ですが、個人的にマインクラフトはグラフィックがどうも苦手で…。もう少しグラフィックが綺麗な建築ゲームないのかな…と思っていたところで、この作品を知りました。

 

大元であるドラクエ2のその後の世界が舞台になっているのですが、ドラクエシリーズを知らなくても問題なくプレイできます。私も正直ドラクエをやったことないです。

主人公が、ものづくりをする「ビルダー」といわれる存在で、色々なものづくりをしながら成長し、ものづくりとは何かを自然と感じ取っていくゲームになっています。

ブロックを積み上げて建物や街を作っていくクラフトゲームですが、ちゃんとストーリーがありRPGとしても十分楽しめます。ストーリーもただ決められたことをやるのではなく、与えられた条件以外にも自分で考えて好きな建築をしながら進められるので、同じストーリーでも違う楽しみ方をしながらプレイできます。

ゲームとしての操作性などはさておき、私がこの作品ですごく良いなと思ったのが、ものづくりは楽しいことだと純粋に教えてくれるところです。建築をすること自体も楽しいですが、ストーリー全体が、ものづくりを通してみんなで心を一つにして敵に立ち向かっていく流れになっており、「ものづくりってこんなに楽しくて、多くの人の心を動かして、生活を豊かにするんだよ」という制作サイドのメッセージを感じます。

私もものづくりをする立場の人間なので、余計にそう感じるのかもしれません。

そしてこのゲームを作ったクリエイター達も、自分達がものづくりをする立場だからこそ、ものづくりの楽しさや大切さをこんなにダイレクトに伝えることができるのではないかと思いました。自分が想像したものを形にすること自体も楽しいですが、誰かのためにあれこれ考えて作ったり、よりよくするためにはどうしたら良いかを悩みながら作る楽しさを教えてくれます。また、自分が作ったものを住民が使ってくれて、みんなの生活がどんどん豊になっていくのを見るのも、達成感があります。

建築に限らずものづくりって沢山あると思うので、ものづくりに興味を持つお子さんなどにもぜひプレイしてほしいなと思いました。

 

あと好きな点として、あくまで私の主観ですが、制作陣の熱意と愛情をすごく感じる作品だということです。作り込み要素が多く、本当に小さな小ネタまで沢山あり、ドラクエ2をプレイした人はより楽しめる仕様になっています。ドラクエをやったことがない私でさえ、ドラクエ大好きな人たちが作ったんだなと分かるくらいなので、ものづくりへの熱意とドラクエ愛をとても感じます。

これって結構重要だと私は思っていて、映画やドラマ、舞台やアニメなどあらゆるカルチャーコンテンツにおいて、制作陣に愛されている作品はやはり見ている側にもそれが伝わってきます。

そういう作品は、細かいところまでよく考えて作られていて、素晴らしいものが多いです。

そしてそれにつられてこちらも好きになってしまう。

 

私も、自分が設計するお家に対して愛情を持つことでより良い提案ができるのはないかと、思っています。愛情を持つということは、お施主様のことをしっかり考えたり、そのための勉強をしたり、自然と良いものを作る方向へどんどん向かっていくと考えています。

むしろ、そうしているうちにどんどん愛情が沸いてくるというのが実際ですが。

 

長くなりましたが、「建築士が薦める建築ゲーム」気になった方はぜひプレイしてみてください。