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STAFF BLOG

土木のオシゴト☆

2021-03-07
ちゃきちゃき!
いきます!

土木のオシゴトです。

 

今回は住宅事業部の方の基礎工事です☆

 

当社の基礎はまた普通とはちょっと違った形になっております。

耐震等級3を取得という事で、鉄筋が多かったり、地中梁というちょっと深い場所があったり・・・

丸い柱みたいのがあったり・・・。

 

この地中梁が疑問を呼ぶんです。

「経済的に設計」すると地中梁が「コマ切れ」状態になります。

でもそれって、鉄筋量が減る「経済的」であって施工側からすると「不経済設計」になるときが

あります。

 

「約16mmの径で長さ4mを一本(一箇所)で配筋」

「約16mmの径で長さ2mを二本(二箇所)で配筋」

これって見た目の鉄筋量は同じですよね?

 

でも実際これを施工する場合には「定着長さ」という規定により、径の35倍以上重ね合わせたり、

二箇所の場合は「段々に地面を掘ったり」しなくてはなりません。

そしてコンクリートがきちんと隙間なく充填できるようにするためには、鉄筋どうしを離して配筋しな

くてはいけない。という規定があります。

この定着などを考慮していくと、短い鉄筋を何箇所も設計すると「定着分の鉄筋量がどんどん増えて、コストアップにつながる」などもあります。

 

それを考慮して施工すると・・・。

「ここ一本で端から端まで設計してくれたら、手間がかからないのにな・・・」

という事がたびたびあります。

 

「手間がかからない」=「楽」ではありません。

「施工精度があがる」という風に解釈していただけると助かります。

 

「定着長さ・鉄筋のあき・かぶり厚さ」現場は図面と違い「原寸」で組み上げます。

「これで本当にいいのか?定着を確保する為に鉄筋のあきの確保が出来てないよね、どっちを優先?そもそもそういう設計って・・・」

そんな疑問に思う現場も他社さんの場合はあります。

 

当社の場合、設計と基礎図面を作成する段階で下打合せをして「極力」納まりや精度に問題がありそうな場合は、修正をするようにしております。

なので「施工も考慮した経済設計」になっているかなと思っております。

 

そして床下に置く換気設備の為に、丸い柱が・・・

 

長くなったので、これはまたの機会にでも!!

 

で、監督さん!!

鉄筋屋さんはいつだい!?