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STAFF BLOG

sonne und nest

2020-11-30
こんにちは、設計のニシムラです。
昨日はモデルハウスで間取りの勉強会を行いました。ほぼセミナーに近い形になりましたが、私がいま考えていることや大事にしていること、過去の経験から設計として伝えたいことを中心に盛り込んだ内容でした。
 
設計セミナーをやろうという話は数か月前から社内で出ていて、どんな内容にしようかなと私も何となく考えていました。
お客様向けの間取りセミナーと言うと、家事動線やコミュニケーションの取りやすいリビング、収納のことなどを中心に便利な間取りを紹介する内容が多いかと思います。そこはやはり需要がある内容だとは思うのですが、それはあくまでお客様が具体的に考えやすいからだと思っています。
どんなお家が建てたいかヒアリングをすると、多くの方は「明るいリビング」「涼しくて暖かい家」という言葉が出てきます。でもどうやって明るくするか、どうやって涼しくて暖かくするかの方法は、ほとんどの方が建築会社や設計士に任せてしまうと思います。よい環境を作るためにはただ断熱材を厚くすればいいということではないので、実は多方面から色々と検討しないといけないのです。
 
その中でまず伝えたいこと、考えてほしいこととして【太陽】をテーマにしました。
 
そしてその一つとして、土地をどう生かして太陽と向き合うかが大事であると今回の勉強会ではお伝えしました。同じ土地でも、建てる位置や形によってこんなにも日の入り方が変わる…というのを、これから注文住宅を建てる方に知ってもらいたかったのです。確かに「明るい・涼しい・暖かい」を提案するのは私たち建築会社の仕事ですが、最終的にその建築会社を選ぶのはお客様自身です。会社選びで後悔しないようにという思いを込めて作った内容です。
 
サッシの基本知識なども盛り込みましたが、「これ本当に2時間で終わるの?」と社内で心配されてしまい…(笑)これから土地を買う方、設計を依頼する方に聞いてほしい内容に特化させました。当初は「2時間って長いよね…」と不安だったのですが、いざ資料を作ってみたら、あれもこれも伝えたい!となってしまいました・・・。
 
そしてここまでを第一部とし、第二部は間取りの話をしました。
 
当初は第一部だけの内容に特化してまとめる方が時間的にもいいかなと考えていました。家事動線や収納に関するセミナーって他でも沢山あるしなぁ…と。
ですが、そんなことを漠然と考えていた矢先に参加したのが、暮らしプランナーの田村美奈子先生のセミナーでした。
そこで住空間に対する考えに感銘を受け、私は設計としてどうお客様の暮らしを作っていけるか改めて考えるようになりました。ゴールは家の完成ではなく、幸せな暮らし・楽しい人生…まさにその通りだと思います。そこに住む家族みんなの幸せを作っていくためには、まず住む方のことを深く知る。それは住む方自身も自分のことをよく知ることが大事だと。
そこで、間取りや住空間についても自分の考えを伝えたいと思い、第二部を作りました。一般的に便利だといわれる間取りをただ紹介するのは違うと思ったので、自分たちにとって良い間取りにするためにはどうしたらいいか中心にお話しました。
ですが…難しい…、第一部のように数字などで根拠が出せるものではない。
よくある失敗や、具体的な動線やレイアウトの種類は紹介できるけど、お客様自身に合ったスタイルを見つけるためにはどうしたらいいのか。自分と自分のコミュニケーションの取り方をもっと考えないといけない…。
そして何より…第一部で時間を使いすぎてしまった…(笑)
まだまだここは改良の余地があるな…と思っています。ですが、これから家づくりをする方には参考になると思いますので、次回はぜひ皆さんご参加ください。
 
ちなみに、タイトルのsonne und nestはドイツ語です。
今回のテーマに合わせて営業が考えてくれたのですが、発音が難しい(笑)
これを綺麗に読むのも次回への課題ですね。