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STAFF BLOG

アファンの森 C・W・ニコルさん

2020-09-24
こんにちは。総務のあらきです。
環境保護活動家であり作家でもあるC・W・ニコルさんについて書かせていただこうと思います。
年4月3日にお亡くなりになってしまったのですが、それを知ったとき私は本当にとても残念で悲しかったです。インターネットで見てもらえればわかりますが、ニコルさんの人生は何と言いますか色んな意味ですごすぎて、自分の小ささを痛感します。ひとことでなんて到底言うことはできません。
失礼ながら簡単に(といっても長くなりますが)説明させていただきますと、昔の日本にあった、美しい自然と共に生きる人々の暮らしが、高度経済成長により自然よりも経済を中心とした価値に変わり、素晴らしい自然がどんどん失われてきました。その状況を、イギリス・ウエールズ生まれのニコルさんが、日本の本来の自然環境を取り戻したい という思いで、荒れ果てた森を自ら買い取り、森づくりを始めました。
ある時、ゆたかな森の中を流れる川岸を、政府がコンクリートで埋めるという話になり、それに猛反対し、ニコルさんの提案する方法(コンクリートにするのではなく、魚や鳥や動物たちが今まで通り来るように、石や天然のものを置くことなど)で、工事が行われたことがあります。ただ単に反対しているわけではなく、きちんとした理由がそこにはあります。政府がやろうとしていたことは、森をダメにしそこに住む魚や動物たちの居場所を奪い、生態系を壊し、木をなくすことで大洪水もおこるなど、ほんの少し考えれば誰でもわかるようなことです。
ただここで、私が唯一救いだと思ったことは、ニコルさんが「日本は森や自然を壊しすぎている。だけど、話せばわかってくれる」と言っていたことです。そこが唯一の救いであるとは思うのですが、どうしてそういうことを平気でできるのか それも国の先頭に立つ人たちが。私には到底理解できませんが。まずは国の先頭に立つ人たちの意識の大改革が必要なのではと思ってしまいます。偉そうなことを言ってしまいましたが、自然の大切さをもっともっと理解してくれる人が増えたらいいなと思います。
ニコルさんが2002年に設立した「C・W・ニコル・アファンの森財団」。すばらしい活動をたくさんされています。「アファンの森」行ってみたいなと思ってしまうところですが、アファンの森は生き物のために保全していて、私たち人間の意識と行動次第で簡単に変化してしまうものと考えられているため、会員(サポーター)でない一般の人が観光やエコツアー目的で見学することはできません。当然ですよね。私が大金持ちだったらたくさん寄付したいんですけどね・・・
これからも、ニコルさんの思いを受け継いで活動してくださっている皆様に感謝したいと思っています。
それではまた(^-^)