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土木のオシゴト☆
土木のオシゴトです。
今回は住宅事業部の方の基礎工事です☆
当社の基礎はまた普通とはちょっと違った形になっております。
耐震等級3を取得という事で、鉄筋が多かったり、地中梁というちょっと深い場所があったり・・・
丸い柱みたいのがあったり・・・。
この地中梁が疑問を呼ぶんです。
「経済的に設計」すると地中梁が「コマ切れ」状態になります。
でもそれって、鉄筋量が減る「経済的」であって施工側からすると「不経済設計」になるときが
あります。
「約16mmの径で長さ4mを一本(一箇所)で配筋」
「約16mmの径で長さ2mを二本(二箇所)で配筋」
これって見た目の鉄筋量は同じですよね?
でも実際これを施工する場合には「定着長さ」という規定により、径の35倍以上重ね合わせたり、
二箇所の場合は「段々に地面を掘ったり」しなくてはなりません。
そしてコンクリートがきちんと隙間なく充填できるようにするためには、鉄筋どうしを離して配筋しな
くてはいけない。という規定があります。
この定着などを考慮していくと、短い鉄筋を何箇所も設計すると「定着分の鉄筋量がどんどん増えて、コストアップにつながる」などもあります。
それを考慮して施工すると・・・。
「ここ一本で端から端まで設計してくれたら、手間がかからないのにな・・・」
という事がたびたびあります。
「手間がかからない」=「楽」ではありません。
「施工精度があがる」という風に解釈していただけると助かります。
「定着長さ・鉄筋のあき・かぶり厚さ」現場は図面と違い「原寸」で組み上げます。
「これで本当にいいのか?定着を確保する為に鉄筋のあきの確保が出来てないよね、どっちを優先?そもそもそういう設計って・・・」
そんな疑問に思う現場も他社さんの場合はあります。
当社の場合、設計と基礎図面を作成する段階で下打合せをして「極力」納まりや精度に問題がありそうな場合は、修正をするようにしております。
なので「施工も考慮した経済設計」になっているかなと思っております。
そして床下に置く換気設備の為に、丸い柱が・・・
長くなったので、これはまたの機会にでも!!
で、監督さん!!
鉄筋屋さんはいつだい!?